社員の意識とスキルの向上を通じ、印刷物やウェブ、動画等の制作において、高齢者や障害者のニーズをふまえた情報バリアフリーを実践しています。
取組の概要
(1)社員教育を通じた意識とスキルの向上
印刷物制作及びウェブ制作を本業としています。ユニバーサルデザインに関する5種類の検定の受検を社員に義務付け、人事評価・給与制度に高齢者や障害者への配慮の視点を盛り込み、ユニバーサルデザインの知識や多様なニーズのある方のサポート方法の習得を推進しています。
(2)高齢者・障害者との協働を通じた情報バリアの解消
印刷物や動画等の作成において、高齢者・障害者をはじめとする当事者の視点を反映した情報バリアフリーを実践すべく、高齢者や障害者のモニターとの協働体制を構築しています。例えば、視覚障害者の要望を受け、江戸川区バリアフリーマップの音声化を実現しました。
(3)多様な人を意識した情報保障とコミュニケーションツールの活用
ホームページに手話と字幕を付した会社案内動画を掲載しています。また、視覚、聴覚に障害のある方に配慮したコミュニケーションツールを社内に設置するとともに、会社案内を多言語で提供しています。
アピールポイント
2007年の創業以来、高齢者や障害者への配慮やそのために必要な知識の習得を人事制度に組み込み、高齢者や障害者のモニターと協働して当事者の視点を制作物に反映するなど、「心のバリアフリー」の理解促進と実践に取り組んでいます。また、各種印刷物やウェブサイトなどの情報バリアフリー化の推進やホームページでの情報発信を通じ、「心のバリアフリー」に対する都民の気づきを促す効果をもたらしています。
(1)社会のバリアに気づく
ユニバーサルデザインに関する検定や講習の受講、関連情報の社内共有等を通じ、全社員が社会のバリアを意識し、バリアを取り除くための研鑽に取り組んでいます。
(2)コミュニケーションをとる
高齢者や障害者のモニターとの協働体制を構築し、それぞれの方に必要な配慮を提供しながら、当事者の意見を確認し、制作物に反映させています。
(3)適切な配慮を行う
高齢者や障害者の視点をふまえ、自社の制作物やホームページなどの情報バリアフリー化を実践しているほか、顧客やパートナー会社へも情報のバリアフリー化に関する提案を行っています。
社員の声
高齢者を対象にした安全運転に関する啓発ビデオの作成過程で、高齢のモニターからの提案を受け、高齢ドライバーがお手本となるストーリーに変更し、より親しみやすい内容にしました。このように、高齢の方、障害のある方から御意見を伺う中で学ぶことが多くあります。今後は外国人を意識した多言語の取組も進めていく考えです。
福祉のまちづくり推進協議会委員の講評
研修受講の人事評価への反映、障害者・高齢者モニターとの協働による製品・サービス作りなど、持続的に「心のバリアフリー」を推進するための創意工夫をしています。今後は、取組の成果に対する利用者評価の把握について更なる工夫を期待します。