全ての人が「しあわせ」を感じるインクルーシブで豊かな社会の実現に向け、店舗づくりやサービスを通して、誰でも楽しめる企画を考案・実施しています。
アピールポイント
全社的に実施している様々な研修を通じて、社員一人ひとりが自ら考え行動する力を身に付け、年代・性別・身体的特徴を超えた多様なお客様の来店を念頭においた店舗運営の改善や、ダイバーシティやインクルージョンの重要性の理解を深めるためのイベント開催を積極的に行っています。
取組の概要
(1)社員に対する検定・研修の実施
社員一人ひとりが自ら考えて行動できるよう、ダイバーシティ研修、サービス介助研修など多様な方との向き合い方を学ぶ研修を実施しています。サービス介助研修については自社員をインストラクターとして養成するなど、全社員が受講するための体制づくりを行っているほか、全ての研修を取引先テナントのスタッフにも広げることに力を入れています。
(2)「インクルージョンフェス」の開催
パラスポーツ体験、盲導犬体験、手話通訳付きセミナーなどを実施する「インクルージョンフェス」を店舗で開催し、お客様や取引先などを含めた、様々なステークホルダーに対してダイバーシティ&インクルージョンに対する共感の輪を広げています。取組の内容は社内イントラネットを通じ、社員全員が閲覧・共有できる体制としています。
(3)ユニバーサルデザインの店舗づくりの推進
現場マネージャーの発案で、障害のある方の声を生かして誰もが気軽に使える「みんなのフィッティングルーム」を設置するなど、これまで試着を諦めていた方々にも利用してもらえる店舗づくりを推進しています。
「心のバリアフリー」実践のための3つのステップ
(1)社会のバリアに気づく
障害のある方やLGBTの方なども気兼ねなく快適に利用できる店舗づくりを行っています。また、施設の整備と併せて、店舗を様々な人が訪れるコミュニティーの場として活用してもらえることも念頭に置いています。
(2)コミュニケーションをとる
自社の主催するイベント以外にも様々なイベントにブースを出展し、社員自らが障害のある方と実際に触れ合いコミュニケーションを取ることで、障害に対する理解が進み、店舗における接客の際の実践につながっています。
(3)適切な配慮を行う
バリアフリー対応のためのハード整備を行うだけでなく、お客様と接する社員がどのような対応・行動を起こせるかが重要との考えのもとで社員研修を行い、社員が自発的に行動できる力を身につけています。
福祉のまちづくり推進協議会委員の講評
ユニバーサルデザインの視点を取り入れ、様々な人が訪れるコミュニティーの場としての店舗づくりを推進しています。今後は、先進的な取組を全店舗に展開し、グループ全体で心のバリアフリーを一層推進することを期待します。