アピールポイント
スタッフや利用者様に対してのソーシャルインクルージョンを基本環境として、共存し、地域や多文化に開けた環境で、様々なバリアを取り除くお手伝いを行っています。それにより「できるだけ多くの方にヘルスケアをお届けすること」とともに「バリアのない雇用」を目標としています。
取組の概要
(1)子育て世代が働きやすい環境や健康管理を提供
スタッフの経験値を活用し大変さを理解し合い仕事を互いにカバーするとともに、子育てや介護中に柔軟に働ける環境とスタッフへのヘルスケアの提供により欠勤日数が減少。ひとり親のスタッフも働きやすいように、フレックス制度等を導入するなど、様々なバックグラウンドのスタッフが働き続けやすい環境を実現しています。
(2)社会参加のバリアを取り除く様々な独自サービスの提供
バリアにより活動が制限されることのないよう、友人との交流の機会が持てるように寝たきりで歩くことが難しい高齢者のもとへ友人を送迎するサービス、健康状態に配慮が必要な方も参加することのできるヘルスケアツーリズムなど、新たなサービスを企画し好評を得ています。また、ヘルスケアに関する研修等の国外での活動も展開しています。
(3)地域や文化に開けた、雑多として温かいソーシャルインクルージョン
高齢者、障害者、難病や産前産後の方向けのヘルスケア、ヘルスケア教育や言語アシスタントの提供により、健康状態や年齢、障害の有無、国籍に関わらない共存を可能としています。サービス提供における配慮事項は体系化され、各スタッフの気付きを踏まえブラッシュアップし共有しています。
「心のバリアフリー」実践のための3ステップ
(1)障害の社会モデルの視点でバリアを理解する
スタッフの多様性やバリアへの配慮の気付きを踏まえ研修資料を更新することで、理解を深めています。また、古くから視覚障害者による鍼灸指圧マッサージが行われてきたことから、関連イベントや国際交流を国外で企画運営。障害をバリアとせず生かす訓練の機会等も提供しています。
(2)コミュニケーションをとる
日本での滞在期間が短い外国籍の方などの個人や組織のスキルを見出し、語学アシスタントを提供して仕事の委託を可能としています。利用者様とのコミュニケーションの中での気付きが、より良いヘルスケアの提供や、社会参加のバリアを取り除く新たな企画にもつながっています。
(3)適切な配慮を行う
「みんなでいけるバケーション」等のサービスの企画により、本人の意思を尊重し、どんな状況でも誰もが楽しくみんなで過ごせる可能性を示しています。そして世帯の形(ひとり親、子育て、介護)が仕事のバリアと考えることがないように配慮しています。
福祉のまちづくり推進協議会委員の講評
利用者とのコミュニケーションでの気付きを踏まえたサービス提供や新たな企画にも意欲的に取り組む姿勢がうかがえます。アジアでの様々なヘルスケア教育支援活動を通じて得られた経験をもとに、国内外での活動のさらなる発展を期待します。