アピールポイント
障がいのある社員を重要な会社の一員であると捉え、担当サポートスタッフの配置等による多面的な支援を通じて、彼らの活躍や成長を後押ししています。また社外に向けても障がい者雇用に関する無料セミナー等を実施し、社会全体の障がい者活躍推進に尽力しています。
取組の概要
(1)障がいのある社員の活躍に向けた環境整備
障がいのある社員それぞれの特性に合わせた合理的配慮や、担当サポートスタッフによる定期面談や日々の体調確認等のサポート体制を通じて安定した就業を支援しています。また、やりがいを持って働けるように、リーダーや正社員登用のキャリアパス制度を設ける他、意欲や能力に応じた適正配置を行い、活躍の場の創出・拡大を図っています。
(2)社内におけるDE&I※に向けた取組
階層や部門に応じた内容で障がいに関する社内研修を定期的に実施し、障がいの垣根を越えて全社員が協働しようとする社内風土を形成しています。これはインフォーマルな場面にも浸透し、eスポーツに関心のある社員の主導により発足した「eスポーツ部」では、eスポーツを通じて障がいの有無によらない社員・企業間の交流が行われています。
※ DE&I:ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン=多様性、公平性、包括性
(3)障がい者活躍の社会的気運の醸成に向けた取組
障がい者雇用のノウハウを基に、他企業向けの無料セミナーやメールマガジンを配信。また、障がい者が製造に携わる商品の販売サイト「まるんと」も運営しています。さらに、個性的なキャラクターとの関わり方をゲームを通じて体感でき、障がい特性の理解や合理的配慮の方法などを学べるボードゲーム「ズバリ 気配り アニマッチ」を共同開発し、障がい理解の一助としています。
「心のバリアフリー」実践のための3ステップ
(1)障害の社会モデルの視点でバリアを理解する
社内研修を通じて、全社員が障がいに関する理解を深めるとともに、身近な事例として、適切なサポート体制の下で障がいのある社員が社内で活躍していることを知ることで、合理的配慮の必要性への気付きと、自分と異なる特性を持つ他者への心理的距離の接近が図られます。
(2)コミュニケーションをとる
社内のDE&I推進のため、定期面談やeスポーツ部等において直接的な対人コミュニケーションが行われるほか、自他の業務が一覧できるデジタルサイネージの設置や、システム上での日報の一元的な管理など、ITと連動した仕組みを設け、他社員との円滑な連携に努めています。
(3)適切な配慮を行う
障がいのある社員の特性に合わせた多様な働き方の導入や、意欲・能力に合致した適正配置などを通じ、彼らの安定就労と活躍をサポートしています。また、社内の障がい者雇用のノウハウをセミナー等を通じて社外に波及させることで、社会全体の障がい者活躍を後押ししています。
福祉のまちづくり推進協議会委員の講評
障害のある社員への支援や適正配置により、安定就業と活躍の場の拡大を図り、長年のノウハウを他企業にも還元しています。eスポーツでの交流や障害者雇用に関するノウハウの社外への発信など、対外的な取組の発展を期待します。