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アルケア株式会社

アピールポイント

障害を抱える社員自らの講演活動を、全社員が障害への理解を深め、親切な製品・情 報・サービスを研ぎ澄ませていくことに活かしています。オストミーケア事業では、オス トメイトと共に歩むことを通じてストーマに関わる全ての人が自分らしくいられる社会の実現を目指しています。

取組の概要

(1) 多様な社員の雇用と、障害への理解を促進する社内講演の実施

 誰もが活躍できる場づくりと多様性ある組織を目指して、障害者雇用を行っています。勤務体制(在宅・時差・短時間)や通勤方法について、障害や疾患に 伴う本人の勤務体制の希望を確認して働きやすい環境整備をしています。また、2022年より10月を「障害の理解を深める月間」とし、障害を抱える社員自身が日常生活、必要なサポートについて、社員に向けて講演を行っています。

(2) オストメイトが社会生活に向けて一歩を踏み出すきっかけづくり

国産初かつ唯一のストーマ装具メーカーとして、1976年創刊の「明るいくらしの会ニュース」の想いを引き継いだオストメイト向け情報誌「向日葵(ひまわり)」を2020年から発行。ケアのほか食事・旅行・スポーツ・災害対策の情報を提供しています。さらに旅行代理店と連携した温泉ツアーを企画し、公衆浴場での入浴をためらうことなく一歩を踏み出すきっかけづくりを行っています。

(3)誰もが自分らしく健やかに生きられる社会を目指した啓発活動

 2015年より、所属パラアスリート社員が小中学生に向けてパラスポーツや自身の障害、車いすの方への声掛けや介助方法について出前授業を行っています。また、オストメイトの社会的認知拡大と理解促進に向け、外部団体が実施するイベントへの協力や防災の日をきっかけとした災害対策などのニュースリリースを発信することで、誰もが自分らしく生きられる社会の実現を目指しています。

「心のバリアフリー」実践のための3ステップ

(1)障害の社会モデルの視点でバリアを理解する

オストメイトではない社員が「ストーマのある生活」を実感するために、情報誌「向日葵」の読者アンケート、お客様相談室(電話窓口)、自社工場見学などのオストメイトとの接点を大切にしています。寄せられたお声をオストミーケア事業以外の社員にも社内SNSで共有しています。

(2)コミュニケーションをとる

過去(手術前後)、現在、将来(介護)など時期ごとのお困りごとをオストメイトに深くインタビューするとともに、介護にあたる家族などオストメイト以外の方のお声もお聞きし、生涯にわたって自由に安心して生活を送っていただける製品・情報・サービスの開発に活かしています。

(3)適切な配慮を行う

 「大浴場で入浴したいが周囲の目が気になる」などの不安解消に向けた入浴用目隠しシールの開発や温泉ツアー企画など、ご本人が一歩を踏み出すきっかけを作るとともに、公衆浴場における入浴拒否などが行われないよう、ニュースリリースを通じて社会への啓発活動を行っています。

画像 10月は障害の理解を深める月間(2023年開催時) 10月は障害の理解を深める月間(2023年開催時)
           画像 旅行代理店と連携したオストメイト向け温泉ツアー(第1回)                                    旅行代理店と連携した                             オストメイト向け温泉ツアー(第1回)

福祉のまちづくり推進協議会委員の講評

オストメイトの社会的認知や障害への理解促進のため、障害のある従業員による講演や所属パラアスリートによる小中学校での出前授業、情報誌の発行などに積極的に取り組んでいます。当事者が安心して外出できるよう、さらなる情報発信や啓発活動を期待します。

アルケア株式会社

所在地:東京都墨田区錦糸1-2-1 アルカセントラル19F

WEB:https://www.alcare.co.jp