アピールポイント
明治グループは赤ちゃんからお年寄りまで、多様な価値観を持つお客さまの気持ちや日々の生活に寄り添い、「食と健康」で一歩先を行く価値をお届けするためにD&Iを推進しています。多様な背景を持つ人財が能力を最大限に発揮し、様々な職務で活躍できる環境をつくっていきます。
取組の概要
(1) D&Iに関わるeラーニングや全国障害者週間の取組
グループ社員全員を対象にしたD&Iに関わるeラーニングを定期的に実施しています。これまで、アンコンシャスバイアスやLGBTQ+などをテーマに実施し、D&I推進に向けた社員の理解促進・風土醸成を図っています。また、全国障害者週間の取組では、チャレンジド基礎知識セミナーやスポーツ・アスリートによるセミナーなどを開催し、多くの社員が参加しています。
(2) チャレンジド社員が作る!伝えたいことカルタとインタビュー動画
明治グループでは様々な形で有志社員によるボトムアップ活動が行われています。その中の1つの(株)明治チャレンジドERG(会社公認の従業員による有志ネットワーク)では、全国障害者週間において、当事者が伝えたい思いをカルタにして、全事業所に掲示しました。またチャレンジド社員のインタビュー動画も公開し、障害の経緯や嬉しい配慮、困っていることなどを話してもらいました。相互理解の元、働きやすい環境を整えています。
(3)多様な想いを商品に反映!人の数だけある様々な想いに寄り添う
人の数だけある様々な想いに寄り添うバレンタインを目指して、昨年より一部商品をDiversityパッケージとして発売しています。またMeltykissという冬期限定の商品パッケージにおいて、色覚に障害をお持ちの方も包装の絵柄から風味がわかりやすいように改良しました。見えない想いを形にすることで、多くのお客さまから感謝のお言葉をいただいています。
「心のバリアフリー」実践のための3ステップ
(1)障害の社会モデルの視点でバリアを理解する
平成5年度はグループ合同セミナーで「障害の社会モデル」への理解を深めてもらったり、(株)明治ではD&I強化月間において「心のバリアフリー研修」を実施しました。また、役員や管理職、商品開発担当者等を対象に、視覚障害の疑似体験を通じて気付きを得る機会も提供しています。
(2)コミュニケーションをとる
チャレンジド社員の発案により、障害を知らせるカードを携帯したり、胸元につけて働く動きが広がっています。このカードは障害特性に合わせて活用でき、より良いコミュニケーションに繋がっています。また、複数の有志団体が様々なテーマでランチケーションを開催しています。
(3)適切な配慮を行う
ハード面の整備や情報保障に加え、各社人事部間で情報・意見交換を行いながら、適切な配慮のもと社員が能力を最大限発揮できる環境整備を進めています。特に(株)明治では、チャレンジド社員数を超える障害者職業生活相談員が在籍しており、支援員のための会議や研修を開催しています。
福祉のまちづくり推進協議会委員の講評
伝えたい思いをカルタにしたり、動画を周知するなど、障害のある従業員が企画立案に積極的に関わる環境整備に取り組んでいます。アスリートによるセミナーの開催や商品パッケージを通じた理解促進にも取り組んでおり、さらなる取組の発展を期待します。