アピールポイント
トランスコスモスには障害のある社員が約660名在籍しており、給与体系、評価制度等は健常者と同じ制度を適用し、管理職に抜擢されている方もいます。障害者雇用の専門部署もあり、手話通訳士、精神保健福祉士、社会福祉士等の専門スタッフが常駐し、安心して働ける職場環境を提供しています。
取組の概要
(1) プロフィットセンターでの雇用促進
当社では、障害の有無にかかわらず、すべての社員が会社に貢献できることを目指しており、障害がある社員の約80%がプロフィットセンターで活躍し、会社の売上に貢献しています。Webサイト構築、広告デザイン、データエントリなど、当社の事業の根幹となる領域で多くの障害がある社員が活躍しており、障害がある方も会社にとって、かけがえのない存在になっています。
(2) 安心して働ける職場環境づくり
障害がある社員が安心して長く働ける職場環境を目指した支援に取り組んでいます。
・専門スタッフ:精神保健福祉士3名、社会福祉士3名、手話通訳士1名の社員が常駐しサポート
・勤務形態:在宅勤務、シフト勤務、時短勤務、障害者アスリート支援制度(遠征時など特別休暇)
・災害対策:避難器具の設置、通勤弱者特別休暇制度(積雪、台風時など特別休暇)など
(3)共生社会実現に向けた取組(人材育成及び雇用支援)
都内の障害者就労移行支援事業所の利用者を対象に、Web・デザイン・バックオフィスなどに関する業務セミナーや研修を実施している。また、10年以上前から都内の学校や団体向けに出張授業(手話・車椅子・視覚体験、セミナー、ワークショップ等)を開催しています。このほかにも、多くの自治体、企業等から職場見学や情報交換の依頼があり、共生社会実現に向けて幅広く連携を図っています。
「心のバリアフリー」実践のための3ステップ
(1)障害の社会モデルの視点でバリアを理解する
当社では、障害の有無にかかわらず、すべての社員が会社に貢献できることを目指しており、それを実現するためには、従業員一人ひとりに「社会モデル視点のバリア」を理解してもらう必要があり、社内研修(eラーニング)を実施しています。
(2)コミュニケーションをとる
当社では社内の多くの部門で障害がある方が働いており「障害者と共に働く」ということが、当たり前の姿になりつつありますので、「障害者」という特別な意識を持たずに可能な限り自然な形でコミュニケーションをとっています。ただし、障害がある方から、配慮を求められた場合にはコミュニケーションをとりながら、最善な支援を検討しています。
(3)適切な配慮を行う
障害がある方向けに、障害者相談窓口、サポートスタッフによる定期面談や情報保障、障害支援機器導入、業務マニュアル整備などの配慮を実施。同じ障害であっても個人差があるため障害特性に応じた配慮をしています。
福祉のまちづくり推進協議会委員の講評
障害の有無に関わらず全社員が分け隔てなく活躍できる職場環境の整備や都内の学校への出張授業等に継続的に取り組んでいます。「障害者と共に働く」ことが社会でも当たり前になるよう、自治体や企業等との共生社会実現に向けた連携の取組の発展を期待します。