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株式会社フェリシモ

アピールポイント

 「ともにしあわせになるしあわせ」をコア・バリューとする株式会社フェリシモのC.C.P(チャレンジド・クリエイティブ・プロジェクト)は、2003年に発足し、だれもがボーダーレスにつながる社会の実現を目指して、障がいのある人たちの個性や能力を活かす商品開発をしています。

取組の概要

(1) 福祉事業所、メーカー、お客さまを巻き込んだ商品開発と販売

 C.C.Pは福祉事業所、クリエイター、メーカー、NPO等と協同して商品開発を行っています。これまでに120以上の福祉事業所と、障がい者の手仕事やアートを生かした雑貨など300以上の商品の開発・販売を行ってきました。また、販売商品に基金が付帯し、障がい者支援や社会啓発活動を行う団体などに拠出。お客さまが商品を購入することで障がい者支援に参加できる仕組みになっています。

(2)自治体からの受託によるオリジナルの障がい者手帳カバーの企画・生産

 自治体が発行する「障害者手帳」の周囲への理解促進、当事者が前向きに携帯できることを目的に、江戸川区(2024年)・神戸市(2021年・2022年)から、障がい者手帳カバーの企画・生産を受託。自治体より当事者に配布されました。デザインは、「こころのボーダーをなくそう!」をコンセプトにした「CCP×ディック・ブルーナ バリアフリープロジェクト」のキャラクターを採用しました。

(3)お客さまのクラウドファンディングによる障がい者アート展の開催

 C.C.Pで2016年から始めた障がい者アートのプロジェクト「UNICOLART(ユニカラート)」により、障がい者アートの啓発を目的として、自社ギャラリーで障がい者アート展を開催(2023年11月6日~12月6日)。お買い物で貯まるポイントを使用したクラウドファンディングでお客さまに参加いただき、開催が実現。アート作家によるワークショップも実施しました。

「心のバリアフリー」実践のための3ステップ

(1)障害の社会モデルの視点でバリアを理解する

 2019年より発達が気になる子どもの保護者と支援者向けポータルサイト「LITALICO発達ナビ」とコラボし、発達障がいのある方の暮らしをサポートする商品開発を開始。アンケートや座談会、モニター等を通じてお困りごとを伺ってニーズを理解し、開発に活かしています。

(2)コミュニケーションをとる

 障がい者アート展では、アート作家に参加いただきインスタライブやワークショップも実施。一般のお客さまとのコミュニケーションの機会を創出しました。作家の制作現場へ社員が取材に赴き、動画を通して制作風景や人物像を広く伝える活動も行っています。

(3)適切な配慮を行う

 福祉事業所の手仕事を生かした商品開発の際には、事業所や利用者の特性・生産背景に合わせ、生産スケジュールを考慮。当社から細かな品質指導を行い、商品完成まで寄り添った工程で進行しています。これらにより、事業所や利用者のスキルアップにも寄与しています。

画像 自社ギャラリーでの障がい者アート「UNICOLART展」 自社ギャラリーでの障がい者アート「UNICOLART展」
画像 江戸川区で配布されたブルーナ・バリアフリー障がい者手帳カバー
江戸川区で配布されたブルーナ・バリアフリー
障がい者手帳カバー

福祉のまちづくり推進協議会委員の講評

 障害者が関わるアート展や商品開発等を通じ、障害に対する理解促進や障害者への支援に取り組んでいます。社内での取組やサービス提供を通じて得られた知見をもとに地域貢献に向けた取組のさらなる発展を期待します。

株式会社フェリシモ

所在地:兵庫県神戸市中央区新港町7番1号

WEB:https://www.felissimo.co.jp/company/別ウィンドウで外部サイトに移動