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京王電鉄株式会社

アピールポイント

 当社では、障害など多種多様なバックグラウンドを持つ方が活躍できる環境づくりを目指し、DE&Iに関する体験イベントや研修を積極的に行っています。また、すべてのお客様に安心・快適にご利用いただけるよう鉄道係員への「ユニバーサルマナー検定」資格取得を推進しています。

取組の概要

(1) DE&Iを体感するイベントの開催

 DE&Iの浸透を図るため、イベント「一人称で理解する、あなたが知らない『他者』のこと」を開催しました。参加者約100名が、VRゴーグルで認知症の方が見ている幻視等を体験したり、腹部にVR装置を付け月経時の痛みを体験したほか、当社の特例子会社社員と実際の業務である寝室の枕カバー交換を競争するなど、一人ひとりの「ちがい」を体感しながら他者への理解を深めました。

(2)障害のある子を養育する従業員への支援

 障害のある子どもを養育する従業員からの声をきっかけに、育児・発達などを専門家にいつでも相談できる当社社員専用窓口の設置や、療育施設への送迎等に一部積立年次有給休暇の行使を可能にする支援などを実施しています。制度導入に合わせ、発達障害などの多様な子どもの子育てに関する全社的な理解促進に向け、eラーニング教材の配信や専門家による講演会も開催しました。

(3)ユニバーサルなサービスの提供を目指して

 鉄道施設のバリアフリー化の推進だけではなく、障害者や高齢者への対応やサポート方法を習得する「ユニバーサルマナー検定(鉄道)」資格を駅係員と乗務員全員が取得しているほか、公益財団法人日本盲導犬協会の方を講師に、実際の駅や車両を使用して視覚障害者への接遇スキル向上のための講習会を定期的に実施するなど、全てのお客様が安心してご利用いただく取組を進めています。

「心のバリアフリー」実践のための3ステップ

(1)障害の社会モデルの視点でバリアを理解する

 「自分らしさを 幸せな暮らしの実現へ」をスローガンに、「京王グループDE&I宣言」を制定。役員を対象にした講演会や、組織風土醸成の担い手であるマネジメント層への研修、全社員に向けたDE&I通信や社内SNSの発信、体験イベントを通じて他者理解の促進につなげています。

(2)コミュニケーションをとる

 当社の様々な事業所において、特例子会社の障害のある社員が清掃や宿泊施設のシーツ交換等を日常的に行っています。その業務を当社社員が一緒に体験するイベントや、パラスポーツ交流、障害者アートの展示会などを開催することで、コミュニケーションの活性化を図っています。

(3)適切な配慮を行う

 鉄道係員が、習得した接遇スキルを活かして列車の乗降のお手伝い等をしているほか、スマートフォン向け障害者手帳アプリ「ミライロID」を導入し、呈示による乗車券割引制度の適用や駅改札窓口での案内のスムーズ化など、利便性向上への配慮にも取り組んでいます。

画像 DE&I体験イベントの様子(月経痛体験) DE&I体験イベントの様子(月経痛体験)
           画像 障害のある社員が制作したアート作品の展示
障害のある社員が制作したアート作品の展示

福祉のまちづくり推進協議会委員の講評

 DE&Iに関する体験イベントや研修、社内SNSの発信、障害児の養育支援制度など、多様なバックグラウンドを持つ方が活躍できる環境整備に積極的に取り組んでいます。障害のある方に対する理解を深める地域への取組も行っており、さらなる取組の発展を期待します。

京王電鉄株式会社

所在地:東京都多摩市関戸1丁目9番地1

WEB:https://www.keio.co.jp別ウィンドウで外部サイトに移動