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日本オラクル株式会社

アピールポイント

 日本オラクルではODAN(Oracle Diverse Ability Network)という社員グループを中心に多様な可能性を持つ社員が制約に直面しても働き続けられるインクルーシブな職場環境作りを推進しています。少数の専門家よりも多数の理解者がいることが重要だと考え、理解者を増やす取組を行っています。

取組の概要

(1) 実際に体験し理解を深めるオリジナルのワークショップを運営

 ODAN独自ルールとして考案した視覚、聴覚、肢体などさまざまな制限を疑似体験しながら行うボッチャや、擬似的な障害体験や災害からの避難体験を通して、当事者の気持ちを知り課題を見つけるみんなのERT(災害時対応チーム)活動など、少数のエキスパートより多数の理解者を増やす事を目的に、ハードルが低く気軽に参加しやすいオリジナルのワークショップ運営に取り組んでいます。

(2)困難な状況にある人達を様々な視点でサポートする場づくり

 障害当事者やその家族向けの社内相談窓口を設置するだけでなく、第一相談窓口をビジネスライン毎にも設けより近い環境で相談をできるようにしています。また、「DANらん」という本人や家族の疾病について仲間に相談できる場や、介護をしている人、障害のあるお子さんを育てている方が相談し合えるケアギバー向けのSlackチャンネルを提供しています。

(3)経営層も含めた活動推進体制の確立

 V500が提唱しているものをベースとしたKPIを経営層と合意し、定期的な社内アンケート結果と共に状況をウォッチする事で活動状況の確認・見直しに活用しています。また、組織内でODANの取組を推進するため、ビジネスライン毎にODAN Champという当事者経験のあるリーダを選出してもらい、社内での合理的配慮の推進、ODAN活動の組織内への広報・参加促進を行っています。

「心のバリアフリー」実践のための3ステップ

(1)障害の社会モデルの視点でバリアを理解する

 研修型以外にも短時間で楽しく参加できるような体験型やディスカッション形式のワークショップを実施して、参加者が障害を自分事化する機会を設けています。参加者同士で解決策を考えることで障害の社会モデルを体感し、バリアをなくすための行動に結びつくよう工夫しています。

(2)コミュニケーションをとる

 弊社所属のパラアスリートとの交流会や特別支援学級、特別支援学校向けのプログラミング出張授業などのボランティア活動を通して、普段障がいのある方と触れ合う事のない社員がコミュニケーション出来る機会を作っています。

(3)適切な配慮を行う

 アンケートを通して会社全体の状況を定期的に確認し、社内相談窓口・社員同士が相談できる場など複数のルートでの相談方法を提供することで、困難な状況にある人達を様々な視点でサポートする場づくりを行っています。

画像 ボッチャワークショップで不自由体験を行っている様子 ボッチャワークショップで不自由体験を行っている様子
画像 みんなのERT活動で視覚障害体験しながら避難を行っている様子
みんなのERT活動で視覚障害体験しながら
避難を行っている様子

福祉のまちづくり推進協議会委員の講評

 社員グループによる、働きやすい環境づくりや、土台づくりをすることを目指した積極的なワークショップ等の運営に取り組んでいます。特別支援学校向けのプログラミングの出張授業などの様々な取組も行っており、地域貢献活動のさらなる取組を期待します。

日本オラクル株式会社

所在地:東京都港区北青山2-5-8オラクル青山センター

WEB:https://www.oracle.com/jp別ウィンドウで外部サイトに移動