社員が心身共に健康で毎日元気に働けるように、多様な支援体制を構築するとともに、社員が互いに協力・連携して活躍できる環境を整えています。
アピールポイント
社員の健康を支援する専門組織を設置するほか、障害を持つ社員同士が共に助け合い、連携できるピアサポート体制を整備し、複合的な支援体制を構築しています。また、支援体制に関する経験や知見をグループ会社に助言するとともに、他企業の見学要請に積極的に対応しています。
取組の概要
(1)健康支援室の設置
障害のある社員の健康管理と長期安定的な就労を目的として、2014年6月より健康支援室を設置しました。全社員の健康管理を行うために、精神保健福祉士、公認心理師、職場適応援助者が社員をサポートしています。
(2)社内バリアフリー(ピアサポート体制)の醸成
障害のある社員が、上司や先輩として、あるいは同僚同士で互いにサポートする体制を支援しています。多くの社員が、障害者職業生活相談員や職場適応援助者として活躍し、共に働く相手を理解し協力するピアサポートの環境を整えています。
(3)障害者雇用に関わる企業・支援機関・学校・医療機関に対する講演活動
精神障害のある社員の安定雇用のための支援体制に関する講演の機会が多く、東京都立中部総合精神保健福祉センター、大学、高齢・障害・求職者雇用支援機構、障害者雇用企業支援協会等で精神障害者雇用の実例について講演活動を継続して実施しています。
「心のバリアフリー」実践のための3ステップ
(1)障害の社会モデルの視点でバリアを理解する
丸紅(株)主催「Marubeni Diversity Days」イベントでは、当社の活動や、障害のある社員との協力・連携等を紹介しました。同イベントの目的である、多様な個の強みを活かす職場づくりやダイバーシティ、及び人財の多様性がもたらす企業の成長について、多数の丸紅グループ社員に対して紹介し、様々な当社のバリアフリーの取組への理解を深めることに貢献しました。
(2)コミュニケーションをとる
社員間でのコミュニケーション向上や、業務の円滑な履行、規則正しい健全な生活習慣の習得を目的として、年に1度、泊りがけの社内研修を実施しています。研修では外部講師を招き様々なテーマの講義に参加し、またパネルディスカッション等を通じて、社員一人一人が自分自身と向き合い、前向きに活動できるライフスキルを習得します。
(3)適切な配慮を行う
社員個々の特性を最大限に活用できるように業務履行のプラットフォームを構築し、社員が安定して取り組める工夫を講じています。その他、障害種別に応じてパーティション設置、フリーハンドマイク、自動音声読み上げ機、通院特別休暇等の制度化、緊急避難サポート制度などの配慮を行っています。
福祉のまちづくり推進協議会委員の講評
障害のある従業員が安心して就労できる環境を整備し、その経験や成果を積極的に外部にも発信しています。この取組がグループ全体に還元され、心のバリアフリーの取組を一体的に推進していくことを期待します。